もう24歳なのに、はてなインターンに参加した

f:id:amagitakayosi:20130906201519j:plain

概要

株式会社はてなの夏季インターンに参加しました。
諸々の情報を共有します。

目次

  • 境遇
  • インターン流れ
    • 応募〜参加まで
    • 前半
    • 後半
  • まとめ
  • 有益情報
  • 来年のインターン生へのアドバイス

長くなってしまった。
まとめと有益情報だけでも大変有益です。

境遇

誰お前

CS専攻のM1(1留)

インターンに応募するまで

私は茨城のとある大学院のM1だ。プログラミングに興味があって情報系の学科*1に入学したはいいものの、特にプログラミングに没頭して勉強するわけでもなく、評価Cギリギリのコードを書き、せっかくすごい人*2がたくさんいる学科に入ったというのに、技術的な話もできずコミュ力もない私はぼっちになってしまい、同期が鯖管とかWeb開発のバイトでキャリアを積んでる中、コンビニの夜勤とかAV屋さんで働いて底辺の大学生活を続けていた。
B4で配属された研究室には優秀な先輩や同期がいて、以前よりも頻繁に「情報っぽい」人々と触れ、開発者になるには自分の経験が極端に不足している事を痛感した。今年の冬には就活を始めることもあり、今夏のうちにインターンなど、なにか行動を起こさなければいけないと思っていた。

5月のある日、ホッテントリを眺めているとこんな記事に出会った。
IT系インターンシップまとめ【2013夏】 - 海峡

記事を開くと真っ先に「はてな」の名前が飛び込んできた。
はてなのサービスは普段から利用してて、特にはてブは暇つぶしから研究に関する記事整理までガッツリ使っていた。技術系の記事を読んだり、twitterで有名な人を調べるとはてなの人だったりしたので、はてなに対する興味は以前から持っていた。
また、知人に以前はてなインターンに参加した人がいたのだが、ちょうどその頃彼とあって話し「インターンに応募するか迷っている」と相談したところ、「はてなのインターンでは面白い人と沢山話せるし、技術的な力も付く、せっかくだから応募してみるといい」と勧められた。
私はダメ元で応募してみることにした。

インターン流れ

応募〜参加まで

今回は応募にあたって履歴書、ポートフォリオに加え、800字程度の小論文が必要だった。小論文のテーマは 1) 自分が好きなWebサービスについて、 2)そのサービスを改善するにはどうするか、それぞれ語ることだ。作文以外はサクッとできたんだけど、作文が苦手*3で後回しにしてたらどんどん時間が過ぎていって、Tumblrについて700字程度を書き上げたのは 06/16 23:52、提出は23:57になってしまった。締め切りは24:00だ。
「選考に2週間ほどかかる」ってきいてたけど2週間たっても連絡無くて、実力も足りないし提出ギリギリだったしこれは落選かなー、って思ってたけど何故か受かった。選考基準はわからないが、私はB3の頃から稀にJSでおもちゃっぽいのを作っていて、それが受けたんだと思っている。

参加が決まると事前課題が課された 。PerlとJSの2本で、それぞれ入門的な内容だった。教材は教科書 (Perl, JS) の他に、参考図書としてラクダ本、リャマ本、サイ本を紹介されたが、必須課題だけならこれらを読まずとも、教科書だけで初学者にもこなせるレベルだった。これが罠だと知ったのは知ったのはインターンが始まった時だった。

前半

インターンは講義2週間、実務2週間の2分構成となっていて、後半は給料が発生する。インターン生は実務で使える最低限の知識を2習慣で詰め込まれるわけで、そんな講義がぬるいわけがなかった。実際の講義スケジュールは他のインターン生の記事に譲るが、初日は歓迎会、2日目は事前課題のフォローアップと来て、3日目から急にフルスロットルでDB、WAF、iOS開発などの知識を詰め込んでいく。各日午前中に講義をおえ、昼食後は翌日の講義開始時提出の課題に取り組む。他のインターン生が次々と必須課題を終え、追加機能を実装したりキャッフキャッフしてるのを尻目に、私は必須課題すら期限までに実装できず、特に最初の方は毎日寝る時間以外調べ物とコーディングに費やしヘトヘトになってしまった。インターン生にはそれぞれメンターがつく。私はid:shimobayashi氏についてもらった。自分の課題の出来にイライラしてしまい、今思うと失礼な発言をしてしまった。それでも毎日定時過ぎてまで教えていただき、おかげでなんとか必須課題をこなすことができた。ありがとうございました。土下座します。

後半

2週目の金曜日にはチーム配属がある。私は中程度のはてブユーザであり、一方でブログを書く習慣はほとんど無かったため、最初ブクマチームを希望したが、話し合いの結果もう一人と交換し、ブログチームに配属されることになった。
翌週月曜の朝に会議があり、実際に何を開発するかを決めた。それぞれ土日でアイデアを溜めていたので(私が現実的でないアイデアを出してしまって却下されたりもしたが)、割とあっさりチーム分けが決まった。ブログチームはAtomPub API、編集画面改善、iPhoneアプリiPad対応の3チームに分かれ、私はid:hitode909のもとで、id:FromAtomと共に編集画面の改善に取り組むことになった。 他の2チームがインパクト・仕事量共に大きいテーマだったので、我々編集改善チームは彼らと張り合うため、リリースのスピードと数で押す方針だった。id:FromAtomがインターン以前からずっと暖めていた「リアルタイムプレビュー」機能に加え、他にいくつかブレストで案を出し、「ユーザが喜ぶか」、「期限内にリリースできるか」の2面から絞っていった。

果たして我々がリリースしたのは以下の3機能である。

特にリアルタイムプレビューは本当に便利で、この記事もリアルタイムプレビューを利用して書いている。みなさんもぜひご利用ください。

開発は主に、id:FromAtomがサーバ側、私がjs側を担当した。実際のWebサービスで使われているコードを読むのは初めてで、最初は「長い!!」と感じた*4が、徐々に慣れて処理の流れがなんとなくわかってくると、洗練されたコードをみるのが楽しくなっていった。これまでは趣味で細々したコードしか書いてなくて、deferredだとかbindだとかの言語の機能の重要性がわかっていなかったが、実際にそれらが使われているコードを目にするととても強力な機能であることがわかり、そういうのを解説した記事がホッテントリになる理由も理解できた。なんとなく、言語を勉強するのが楽しくなったように思う。

なんとか全機能リリースまでこぎつけたが、まだまだ十分とは言えない状態で、仕事を沢山残してしまった。ひとでさんすみません。よろしくお願いします。

最終日には成果発表会があった。インターン生がそれぞれの仕事を発表し、社員が投票で最も素晴らしい発表を決める。詳しい結果は省略する。我々は全7チーム中2位という結果だった。私は正直、インパクトの強い他チームと張り合う自信がなかったのだが、id:FromAtomが職人級スライドを作成してくれたおかげで、我々の機能の便利さをフルに伝えることができ、上位入賞を果たすことができた。

まとめ

このインターンで何よりも衝撃を受けたのは、他のインターン生の凄さである。彼らは皆いろんなところから来ているが、皆優秀で、変で、面白い人々だった。今回は未成年の参加者もいたが、皆様々に、私よりずっと豊富な経験を積んでおり、知識・技術共に優れていた。具体的な知識を学習できたこともありがたいが、彼らに受けた衝撃が何よりの収穫だった。
社員の方々も皆優秀でかつ優しく、インターンの日程は前半後半共にクタクタに疲れる程ハードなものだったが、恐れずに質問すればついていけるようにサポートしてくれる。知識とか技術に自信が無くて応募するか迷っているなら、とりあえず応募してみるといい。

本当に良い1ヶ月だった。

有益情報

インターン中は飲み会が多い

ソフドリ安定

社長と飲める

id:jkondoとインターン生が飲むイベントがあって、色々聞ける。
いいお店行ける。

まかないが美味しい

自己紹介で本名いうのは大事

今年最初誰もいわなくて、Amazon受取とか病院とかで困った。
インターン生同士、最低限の情報は共有しよう。

京都、とらのあなとかメロブある

黒魔術の本を買いました。
ただ、ゲームとか買ってもやる暇ないです。

業界の話聞けてすごい面白い

インターネットの人の正体暴ける

会社にボードゲーム沢山ある

カタン、ニムト、人狼?とか はてなの人々は人を欺くゲームが大好き

気を緩めるとボキャブラリーがすごく少なくなる

他のインターン生も書いてるけど、ずっとコード書いてると発話が適当になって「最高」「最悪っぽい」「ワイワイ」しか言えなくなる。
最低限の文化的な生活を維持するために、土日とか技術書以外の本も読んだほうがいい。ジュンク堂もあるし、新京極に仏教の本しかおいてない古本屋とかある。

LT大会がある

2週目の金曜にTGIFっていう飲み会でLTコーナーがあって、インターン生も参加できる。
私は一行音楽とかの話で初LTしました。

あとで気づいたら追加する

来年のインターン生へ

アドバイス書こうと思ったけど、長くなっちゃったし、まだ今回のインターンで学んだことを消化しきれてないので保留します。
来年の応募時期になったら記事書きます。

お世話になった方々へ

本当にありがとうございました。
またいつかよろしくお願いします。

*1:正確には「学類」

*2:「ACな人」と呼ばれたりする

*3:文章がすごく苦手で、今度それで書くと思う

*4:ブログは比較的新しいサービスなので大分シンプルらしい