去年読んだ本をブログにまとめようと管理画面を開いたら、そこには2021年と2022年に作成した記事の下書きが……
というわけで4年分まとめて書きます。もう記憶がおぼろげだけど覚えてる範囲で。
2024
- 一般書籍
- 技術書
- 漫画
天才たちの日課
酒や薬物に頼りまくっていた偉人のエピソードを読んで「現代の天才たちは随分お行儀がええどすなあ!」とおおらかな気持ちになり、シラフで偉業をなした人々のエピソードで「俺も真面目にがんばろう……」という気持ちになれる、そんなハートウォーミングな本です。
押井守の映画50年50本
爺さんがずっと自分語りをしている本。けど面白い
Black Hat Rust
Hacker Newsでたまたま見かけて買ったやつ。 セキュリティ系の技術って全く興味なかった(というより、生半可な努力では面白い所まで到達出来なそうだなと思って避けていた)のだけど、この本は門外漢がBlack Hat系の技術をチラ見するのに丁度良い分量だった。
Rustの書籍としては、既に仕事でRustを書いている人ならあまり発見はないかも。 でもセキュリティの話題は自衛のための知識としても為になるし、単純に知識としても面白い。 bit squatting(宇宙線によってHTTPリクエスト内のビットが反転することを期待して、攻撃対象のドメインを取得しておく手法)とか。
「ソーシャルエンジニアリングのために交渉術を学ぼう!」とか「遠隔操作ツールが出来たね!次はマネタイズしよう!」みたいな文章が出てきて気が遠くなる。
Speed Reading: Learn to Read 200+ Page Book in 1 Hour
せっかくカナダに住んでいるのでamazon.caで人気の本を買ってみたいというのと、洋書を読む練習として軽い本が読みたい、という理由で読んでみたら結構良かった。 当然だが、この本を読んだからと言って1時間で200ページ読めるようになる事はない。
英語圏の人が文章を読むプロセスに、僕の知らない基礎的な技術があったりするのだろうか?というのを考えながら読んだのだけど、読んでみると割と当然の事が書かれていた。
前半のパートでは「文字を一つずつ読むな、目の焦点を行間にあわせろ」とか、日本語で本を斜め読みするときってこんな感じだよね、といったTipsが紹介されている。 面白いのは「脳内で音読するな」という話。脳内で音読していると文章を線形に読んでしまうので、一度の視点移動で複数の単語を読むのが難しくなってしまう、という理由だった。 確かに日本語で適当な文章を読んでみると、僕の場合は読み始めは脳内で音読していて、スピードが乗ってくると音が消えていく感じだったので、確かにネ、と感心した。
あとは「身も蓋もないけど語彙を増やそう!英語の勉強をしよう!」という章があって、まあ……はい……という感じ。 他にも「同じ文章を読み返すな!集中して一回で理解しろ!」とかね、出来たら苦労しねえ〜〜
後半では「目を鍛えよう!」とかいって練習用の謎の図が出てきてワロタ。

ダンジョン飯
1巻が話題になったときにチョロっと読んでやめてしまったんだけど、完結にあたって絶賛する声が多かったので読み直したところハマってしまった。 こんなに骨太なファンタジーになるとは……。 読み終わって半年経った今でも、生活の中でふと「これってダンジョン飯じゃん」と思ったりする。
主人公のライオス一行が別のパーティに対して「毎日3食食べてきた俺達のほうがずっと本気だった」という場面が印象に残っている。 でもそれって強者の論理だよな、と思いつつ、強者だからこそライオスは●●を食べることができたのだ、と納得させられる。主人公を含め、登場人物を感情移入の装置ではなく、突き放して見ることで逆に説得力を持たせる、作者のバランス感がすごい。 SNS上での反応を見ていても「ライオス怖い」といった感想がちらほら見られるし、ライオスへの共感できなさは意図して仕組まれたものだと思っている。
当時流行りだったグルメ系漫画の一つと認識して追うのをやめてしまっていたのを後悔したけど、でも単行本でまとめ読みしたほうがのめり込める気もするので、これで良かったのかも。
宝石の国
ダンジョン飯が「登場人物への感情移入を難しくすることで説得力を持たせている」作品だとすると、宝石の国はそもそも現生人類が滅んだあとの物語であって、全てのキャラクターの行動原理が我々とは異なるものとして描かれている。タイトル通り宝石たちが織りなすゴタゴタを眺めているような感覚だった。
フォスが七宝を得て人間になるくだり、中学生の頃エヴァ旧劇をみて考察ブログを読み漁っていた記憶が蘇ってワクワクしてしまった。
2023年
- 一般書籍
- スーツの文化史
- 「イノベーター」で読むアパレル全史
- ホンダ流「ワイガヤ」のすすめ
- 語学の天才まで一億光年
- LIFE SHIFT
- 技術書
- Kubernetesの知識地図
- TailwindCSS
- コーディングを支える技術
- ロゴデザインの教科書
- プログラマー脳
「イノベーター」で読むアパレル全史
皆が知っているあのブランドはどこがどう革新的だったのか、というのをファッションの知識がなくてもスラスラ読める。 ファッション全くわからないけど、グッチのショーウィンドウがある時期を境に突然派手になったと思ったら2015年にディレクターが変わったんですね、みたいな事がわかる。 写真がないのでググりながら読むことになるのは残念だけど仕方がないのかも。
2022
- 一般書籍
- 異文化理解力
- アヘン王国潜入記
- エクストリームエコノミー
- 異常論文
- 妄想する頭 思考する手
- PPPPPP
- アル中病棟
- 勝てるデザイン
- クリエイター権利の本
- エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢
- 海外移住最前線
- 採用基準
- モード後の世界
- 個人事業と株式会社どっちがトク?がすべて分かる本
- 技術書
- A PHILOSOPHY OF SOFTWARE DESIGN
- EVERY LAYOUT
- イラストでわかるDockerとKubernetes
- 良いコード悪いコードで学ぶ設計入門
- 実践ゲームUIデザイン
レタースペーシング
この本あんまり紹介されることがない気がするけどオススメです。 タイポグラフィにおける、文字と文字の間のスペースについて書かれた本だけど、実際タイポグラフィ入門みたいな内容になっている。 僕のようなデザイン門外漢が文字組みについて入門するのに丁度いい分量だし、図が多くてメチャ読みやすい。
2021
- かたち
- AB+ 記号
- 批評理論入門 「フランケンシュタイン」解剖講義
- 創るためのAI: 機械と創造性のはてしない物語
- Design Systems
- 闇の自己啓発
- スキゾエヴァンゲリオン / パラノエヴァンゲリオン
- 年収は住むところで決まる
- 日本の思想
- クリエイティブな仕事 きょうから始めるワークシフト
- コンヴィヴィアルテクノロジー
- 現代美術キュレーターハンドブック
- ゲンロン戦記
- 闘争領域の拡大
かたち
ここ数年で読んだ本で一番面白かった!!!けど中身忘れてしまったので今読み直しています…… 反応拡散方程式を発見したアラン・チューリングがすごすぎる、と思ったことだけ覚えている。
生物や自然のなかに現れる形やパターンがどのように形成されるのか、という本。 ジェネラティブアート好きな人は読んだほうがいい。
批評理論入門 「フランケンシュタイン」解剖講義
多分このブログ記事を読んで買ったんだと思う: 一家に一冊、『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』廣野由美子 (中公新書) - ゴールデンレトリバー撫でたい
本書は2部構成となっている。前半では「フランケンシュタイン」という作品そのものを読解し、後半では文学の世界でどのように受容・批評されてきたかを通じて、文学批評ってどういうものなんですか、というのを示す。
上で紹介した「まったく新しいアカデミックライティングの教科書」もそうだけど、人文系の学部生が勉強するような内容の本を読むと、人文系の人は大学でこんな難しいこと考えてたのか……と愕然としてしまう 俺がXPathわかんね〜〜とか言っている間に……
スキゾエヴァンゲリオン / パラノエヴァンゲリオン
エヴァ旧劇で育ったオタクは全員買ったほうがいい
AB+ 記号
以上
どれか読んだ人は感想おしえてね













