最近読んだ本(ソマリランド、密漁、Go、ファクトフル、水害、ダークウェブ、素数、爺さん)

今年の目標、ブログを書くというのは全然できてないけど、本を読むのは結構うまくいってる。 寒いのでしばらくバス通勤なのと、予定を入れすぎずゆっくりする時間を取るようにしてるのが成功してるのかな。

今年に入って読んだ本は以下。

謎の独立国家ソマリランド

オススメ度: ☆☆☆☆★

Slackで友人が勧めていたので読んでみた。

ソマリアの中にソマリランドという国があって、国際社会からは存在を認められていないけど、戦国状態のソマリアにおいて長いこと平和を維持している、というルポ。 ソマリランドは平和で治安も良いということだけど、海外の同胞からの送金で成り立ってるって書いてあって心配になった。 あと、隣のプントランドは海賊が主産業であり、外国からの身代金で経済を回しているらしく、「現代でも海賊ってあるんだなあ〜」と関心しつつ、そういうノリでまだ破綻していないっていうのが不思議な感じする。

あと生きてるうちに1回くらいカートをやってみたくなる。

サカナとヤクザ

オススメ度: ☆☆☆☆☆

東北、築地、銚子、北海道、九州と、日本全国に蔓延る密漁の実態を探ったルポ。 「日本のアワビの45%が密漁」など、データだけでもかなりパンチがあるけど、他にも銚子のヤクザと共産党員の対立とか、北海道の密漁はソ連との二重スパイも担っていたとか、戦後日本の歴史ドラマがふんだんに盛り込まれてて面白かった。

この本を読んでから、魚を食べるたびに「これも密漁なんだろうな……」と思ってしまう。

みんなのGo言語

みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】

みんなのGo言語【現場で使える実践テクニック】

オススメ度: ☆☆☆☆★

唯一の技術書…… VEDA for VSCodeでGo言語をやる必要があったので購入。 意外ともう2年以上前の本になるけど、その時点での要所が簡潔にまとまってて良かった。

Go,前職で4行くらいだけ書いて「いい言語だなー」って思ってたんだけど、やっぱりWeb出身のプログラマーにはめっちゃ触りやすいな。

ファクトフルネス

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

オススメ度: ☆☆☆☆☆

ベストセラー。 洋の東西を問わず、ほとんどの人は「世界は悪くなっている」「格差は無くならない」などと考えてしまう傾向があるが、実は良くなってる!ちゃんとデータを見て考えよう!騙されないようにしよう!という本。

人口について、僕は日本で生活していて「少子化困ったな、人増えないかな〜」って思っていたんだけど、本書では「子供が減っていて、一人あたりの教育にリソースが割ける!人口爆発も止まる!最高!」みたいな感じで、そりゃ地球規模で考えたらそうなるか〜となった。

文章がかなり易しいのでサクサク読める。 翻訳がchibicodeさんなの、あとがきを読んで気付いた。

ドキュメント豪雨災害

オススメ度: ☆☆☆★★

業務で水害について調べる必要があったので読んだ。 「2階で避難していたら外からバンバン叩く音が聞こえたので窓の外を見たら、水に流されそうな人が助けを求めて家を叩いてる音だったんだけど、水圧でドアが開かなくて入れてあげられない」とか、とにかく被災者のコメントが滅茶苦茶怖い。 あと東京の江東デルタは地盤沈下のせいで海抜がマイナスの場所が多いけど、住民にはあまり知られていない、とか。

日本沈没

日本水没 (朝日新書)

日本水没 (朝日新書)

オススメ度: ☆☆★★★

災害シリーズ。 めっちゃデータが羅列されてる割に出典が全く示されていないのが不思議。 その辺気にしない人向けに書いてるんかな……。

ダークウェブアンダーグラウンド

オススメ度: ☆☆☆☆★

ダークウェブにおける犯罪、カウンターカルチャー新反動主義の歴史をザクッと解説した本。 この本に興味あるのインターネットフレンズだけだろうな〜と思ってたけど、このまえ丸善行ったら話題の書籍コーナーに沢山おいてあってびっくりした。

僕は常々グーグルあたりが太平洋上に人工島建てて超リベラル実験国家つくってくれないかな〜って思ってたんだけど、既に計画を進めてる人たちがおり、しかもピーターティール率いる新反動主義勢力がやっているという事を知って驚いた。西に向かい続けたアメリカ人が閉塞感を打破するために太平洋にExitしようというのは自然な展開だよなあ。

https://www.seasteading.org/

めちゃくちゃ面白いけどちょっと暗い気持ちになるので星4つ。

素数の音楽

素数の音楽 (新潮文庫)

素数の音楽 (新潮文庫)

オススメ度: ☆☆☆☆★

未解決のリーマン予想を巡って、百年以上もの間、多くの数学者が人生を捧げてきた歴史を綴った本。 休日に出町座でなんとなく購入したらめちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまった。

リーマン予想や数学的な内容については全然わからなかったけど、数学者のエピソードが面白いのでサクサク読めると思う。 昔から、偉大な数学者には異常者が多いことがわかる……。

めちゃくちゃ面白いけど長い(600ページ!)ので星4つ。

道をひらく

道をひらく

道をひらく

オススメ度: ☆★★★★

全ページ「がんばろう」って書いてあった。

今読んでる本

今は以下の本をカバンとkindleに入れてパラパラ読んでます。

  • 失敗の本質
  • いつも時間がないあなたへ
  • 錯乱のニューヨーク

何かオススメあったら教えてください。