ことしもKYOTOGRAPHIEに行ってきた。
展示作品は撮影できないけど、会場は撮影OKなので、とにかくレポート。
建仁寺両足院: "YKSI: Mouth of the River, Snake in the Water, Bones of the Earth" / Arno Rafael Minkkinen
建仁寺、去年最終日に行ったけど、両足院に入る方法がわからなくて時間切れになった悔しい思い出がある。
今年は真っ先に見ることに。
寺を認識してから入り口にたどりつくまで30分くらいかかったので、正しい判断だったといえる。
会場内は暗く涼しい。中庭にも作品が展示されており、手水鉢の中に写真が沈められてたりする。
快晴と部屋の翳り、まぶしい庭とモノクロ写真の対比が綺麗。
http://www.kyotographie.jp/portfolio/arno-rafael-minkkinen
展示作品について。
人体をどこまで画面の素材として使えるかチャレンジしている、と感じた。
思い切り体を丸め、水面に反射させて球体を作ったり、手と脚を平行にするためにめっちゃ変な座り方をしたり、構図のためなら多少の無茶はしてそう。
自然の中でヌード撮るの、この前みたライアンマッギンレーと似てるけど、作風が全然違う。
マッギンレーが人体のイキイキ感を撮ってるとしたら、この人は人体のモノっぽさを撮ってるよう。
庭には大きい蝶がいた。
ずっと庭の周りにいて、近づいても逃げない。
住んでるのかな。
案内のお姉さんに「市立美術館のプランクトンが個人的にオススメですよ〜」と言われた。
それで今日は鴨川より東のエリアを攻略する事にした。
ASPHODEL: "Light" / Erwin Olaf, Ruinart
http://www.kyotographie.jp/portfolio/erwin-olaf
祇園にあるおしゃギャラリー。
ルイナールっていうシャンパン会社の、シャンパン貯蔵庫の写真を展示。
貯蔵庫は世界遺産に登録されているらしい。
3階はシャンパンバーとなっており、20時まで酒が飲めそう。オススメ。
SferaExhibition: "LA-LV / LDN_ Process" / Antony Cairns
祇園のおしゃ家具屋の3階がギャラリーになっている。
http://www.kyotographie.jp/portfolio/antony-cairns
シューゲ感ある作品。
コロタイプとかアルミ板とかいろんな素材で印刷したり、おもちゃの双眼鏡?にフィルムをセットして見るようにしたりと、様々な手法を試す人っぽい。
変な現像するの、人々が画像をグリッチして喜ぶのと近いものを感じる。
コロタイプって何だろう?とググる。ガラス板にインクを載せて印刷する手法のことらしい。
「玻璃版」ってのはコロタイプのことだったのか。
http://www.kyotographie.jp/portfolio/antony-cairns
タブレット端末に映った電子インクの画像をプラグアウトして定着させ、本体を分解し取り出したモニターを作品として発表している
かっこいい。
物販で作品のデータを入れたkindleが3万円で売られてた。オススメ。
何必館: "Sarah Moon 1, 2, 3, 4, 5," / Sarah Moon
四条通りにあるお高級っぽいビル。
KYOTOGRAPHIEのチケットとは別に800円が必要。
http://www.kyotographie.jp/portfolio/ap-sarah-moon
作者が元ファッションモデルだからか、作品はおしゃれ?ちょっと暗めでサブカル感がある。
作者いわく「光は驚きであり、失望であり、感激なのです」とのこと。
一部の写真は外罰的というか、被写体を責めてるみたいで怖かった。
何必館、額のアクリルに光が反射して展示品がよく見えない。
ちょっと暗くしてくれても良さそう。
京都市美術館別館1F: "Coming into Fashion − A Century of Photography at Condé Nast コンデナスト社のファッション写真でみる100年"
別館に来るのは初めて。
オシャレ蔦屋って平安神宮前にあったのか。
意外とオフィスから近いし、会社帰りに行きやすいのでは??
http://www.kyotographie.jp/portfolio/conde-nast
展示はVogue, Vanity Fairなどのファッション写真のアーカイブ。
カラー写真の無い時代から、年代順に写真が並んでいる。
1930年代までの写真は、写真を知らない僕にもわかるくらいあからさまに構図とか作ってる写真が多い。
女性の二角帽の線と視線を繋いだりとか。4人の男女の腕と脚で点対称な感じにしたりとか。
あと白黒写真ばかりだけど、その頃からファッション誌ってあったのか。
40年代になるとカラー写真が登場。
ボケを多用するようになったりとか。
30年代よりも、被写体が動いてる写真が多くなった。
僕には今の写真と見分けがつかない……。
David Baileyかっこいい、まだ現役っぽくてすごい
http://www.davidbaileyphotography.com/
50-70年代はロックとかサイケとかの時代っぽい服が増える。
それを「昔の服」として知っているからか、40年代よりも寧ろ古く感じた。
あとビキニ誕生の時代?って事で水着が多かったり。
現代になると、CGを使ったり、人間が写ってなかったり、ファッションというか……ファッション??とは????みたいな写真が出てくる。
あともう少しで見終わる、、という所で閉館時間 😇😇😇
1Fは入場無料だったから、来週また来よう
2Fのプランクトンは結局見れなかった。来週!
おまけ: 上賀茂神社
きのうは葵祭だったので、祭りの残骸を見に行った。
鴨川の鴨。
このあと女の子がメッチャ笑顔で鴨に走り寄って行って可愛かった。
鴨は逃げた。