「闘うプログラマー」を読んだ

Windows NTのリリースまで、開発現場で何が起きていたのかを綴ったドキュメンタリー。

話はデーブ・カトラーって人を中心に進んでいく。この人が超人っぽくて、凄い厳しいというか、ブラック企業の社長っぽいイメージで、自分が凄いから周りの人にも同じレベルの要求して、周りの人を圧迫しまくって、仕事が忙しすぎて離婚する人とか出てきて、厳しい。

本屋で見た時は分厚さにビビって買うのやめたんだけど、文章の半分くらいが人物紹介だから、人物覚えるの諦めればスラスラ読める。人物、めっちゃたくさん出てきてどうせ覚えられないし、諦めた方がいい。人物紹介を何度も読まされるんだけど、どいつもこいつも超優秀な経歴の持ち主で、こんなに優秀なのに滅茶苦茶働いて離婚とかするので、厳しい。

デーブカトラー、マイクロソフトに引きぬかれて入社した時点で46歳とか書いてあって、 本 - hitode909の日記では「若者が一冊の本を経て人間的に成長するとかなくて,50過ぎのおっさんだから,荒れてた」って言われてたけど、たまにカトラーが折れて丸くなるみたいなエピソードあって、最初カトラーは「俺は完璧なコード書けるからテスト重要じゃない」とか、「少しずつコード書き足していくの面倒すぎる、必要なコードは一度に全部書く」的なこと言うんだけど、最後の方はそうでもない感じで、「現実的な必要に迫られて、カトラーは心の底から漸進主義を信じるようになっている。」って書いてあったりして、一開発者から現場の責任者になった事で少し真人間になった感じがしてた。

あと、反対を押し切ってC++を採用したら、習得するのに時間がかかった上、プログラムサイズやパフォーマンス的に問題になって、「ついついアセンブラに頼ってしまう」みたいな事書いてあって、凄い。

デーブカトラー、明後日で72歳なんだけど、未だにプログラマーで、Windows Azureの開発やってるっぽくて、かっこいい。

デヴィッド・カトラー - Wikipedia